ダイビングカメラに TG-tracker がおすすめな理由と弱点
ダイバーに圧倒的人気のカメラは
TG-5 だが私はTG-trackerを使っている。
使っている理由は
安かったから。
お値段なんと3万円ちょっと
ハウジングも不要。
TG-5とハウジングを買ったら5万じゃすまない。
7~8万くらいするのではないか。
2個買えてしまうかもしれない。
そしてTG-5よりきれいなんじゃないかという時もある。
おそらくハウジングがないため
ハウジングのプラスチック分だけクリアにみえるからであろう。
あと持ち手もあるしコンパクトなところも気に入っている。
そして圧倒的な強みはワイドレンズ。
同じ日、同じ時刻、同じ場所で撮った
アントニオガウディ。
ダイバーが入ってしまっているが
普通にTG-5で撮っては画角に収まらない。
収めるためには別売りのワイドレンズをつけなければならない。
それがTG-trackerでは単体で収まってしまうのである。
TG-trackerの写真/動画は9×16なのに対して
TG-5は3×4なのも関係はしているかもしれないが、
上下のワイドも違う。
安さとコンパクトさとワイド感のTG-tracker。
もちろん弱点もある。
・マクロが撮れない
・-30mまで
・被写体が小さく、遠く写る
マクロが撮れない
こんな感じでマクロは近くによるとぼけてしまう。
ギリギリぼけるかぼけないかの距離だが
マクロはもっと寄って撮ったほうが、映える。
TG-5ならこれだけ寄れる。
奥に写っているのはつんつん棒だ。
決して上手な写真ではないが、
上のウミウシに比べたら断然ましである。
本来なら同じ被写体で比べるべきだが、
素材がなかった。
TG-5が無料レンタルできるから2台持ちで撮影した時しか
比較ができない。
-30mまで
TG-trackerを持って30m以上潜ってしまうと
caution depth と画面が表示されてしまい
操作ができなくなる。写真も撮れない。
ではどうやって-35mのガウディを撮ったかというと、
-30m以下で動画をスタートし、ずっと録画をつづけたまま
撮りたいものすべて撮って録画を終えた。
-30m以上で録画を止めてもいいが、
また撮りたいものがあったとき浮上しないと
録画がスタートできないので止めるに止められない。
なかなか不便である。
TG-trackerを持って30m以上潜るのは自己責任だ。
壊れてもあきらめるしかない。
私のtrackerはガウディを2回ほど潜ったが今のところは大丈夫だ。
40mでは壊れたという話は聞いたことがある。
あくまで自己責任だということを覚えておいてほしい。
被写体が小さく、遠く写る。
trackerで撮ると実際に目で見たよりもずっと遠く感じる。
ワイドを写真に収める為、その分被写体が小さくなってしまうわけだ。
実際に大物に遭遇したとき、
近くに寄れた!いい映像がとれたぞ!と思っていても、
あれ、なんか小さい。
と思うことがたまにある。
実際にこの目で見た大物はもっと大きかったのに。
もちろん至近距離までよれば問題はないが
大物を至近距離までよるのは難易度が高い。
ワイドの代償はこれだけ大きいのだ。
ワイドをとるか、マクロと距離感をとるか。
私はマクロよりワイド派なダイバーなので
TG-trackerで満足しているのであった。